かしネコ

本文

姫路みつき

短編

第八話

正午を少し回ったグラウンドに、間延びした鐘の音がこだまする。数学教師が出席簿と問題集を抱え教室を後にすると、漂っていた緊張感はあっという間に霧散してしまった。

「姫路ーぃ、午後ヒマ?」

帰り支度を整えていると、クラスメイトのひとりが声をかけてきた。「寄りたい店があるんだけど。付き合ってくれないかな、って」。

「ごめん。今日はパス」

簡単に了承を得られるつもりでいたのか、そっけない私の返事に彼女は顔を曇らせる。

「ええー!? せっかく補習も今日で終わりなのにぃ!」

補習、といっても、私たちの成績に特に問題があった訳ではなくて。受験を控えた三年生はほぼ全員参加の試験対策特別講義。貴重な高校生活最後の夏休みを取り戻した今、すぐにでも遊びに繰り出したい気持ちはとても共感できるものではあったのだけれど。

「ちょっとね、先約が」

少しだけ重い鞄を手に、椅子から立ち上がる。

「……彼氏?」

「そんなんじゃないよ。それじゃ、また今度ね」

恨めしげな友人の視線をかわすように、私——姫路みつきはどこか薄暗い八月の廊下を小走りで駆けていった。


昇降口を抜けた途端、熱い日射しに全身を炙られた。太陽はほぼ真上。冷房設備が整えられていた教室との落差で、必要以上に熱を体感させられているような気がしてくる。

「あっ……つー……」

低く呻き、目に見えて重くなった足取りで向かった校門。その脇に、隠れるように小さな人影が三つ、立っていた。

夏らしく薄着の、小麦色に焼けた四肢をさらけ出した少年たち。見知った顔。私は立ち止まり、彼らに視線を落とした。

「——アンタたち」

ただのひと言に含まれた棘を察したのか、三人は首をすくませる。

「学校には来るなって、何度も言ったでしょ。バレたらどうするの」

そう、ひとにバレたらきっと困ることになる。私たちはそういうことをしている。相手は子供とはいえ、自覚を持った行動をとってもらいたくて、私は語気を少しだけ荒くした。

少年のひとりが顔を上げて、どうにか弁解しようとする。

「……ごめん。でも、今日からみつ姉といっぱいできると思ったら、その、皆、」

それでも音量は次第に小さくなっていく。か細い「がまん、できなくて」という声が、私の耳にかろうじて届いた。

彼の言葉に同調するように、残りのふたりも大きく首を縦に振る。その仕草、瞳は滑稽なほどに必死で、暑さにあてられた毒気がゆるやかに抜けていくのを私は感じていた。

「……ま、いいか」

なんとなく、表情を悟られぬよう顔を背けて、短く溜息を吐いた。私が目の前のT字路を、家路とは逆の方へ折れると、少年たちはたちまち顔を明るくして小走りに後を追う。向かう先は、ここにいる全員が既に理解していた。

足を止めぬまま、私は三人に聞こえるぎりぎりの声で呟いた。

「今日はアイス、食べたいな」


「んぅ〜っ、冷ったあ」

かたわらにはアイスクリームの包装フィルム。普段はなかなか手を出せない、高級志向のチョコレートバー。子供たちが小遣いを出し合って、最寄りのコンビニで購入したものだ。三百二十円の味を噛みしめながら、私はくたびれた両足を放り出した。

丘の上に広がる公園の一角、あまりひとの寄りつかない林の奥にひっそりとたたずむ段ボール小屋。打ち捨てられていた荷車を土台に作られたそれは、『秘密基地』としてはなかなかに本格的だった。

「やっぱ夏はアイスよねえ」

脱ぎ散らかした革靴がブルーシートの上を転がる。子供たちは手持ち無沙汰なのか、いまだに私の目の前で突っ立っている。

「座りなよ」

そう言われてやっと、三人並んで私と向かい合うように床に腰を下ろした。手間のかかる子たち。

沈黙。しゃく、しゃくと私がアイスをかじる音だけが基地の中に小さく響く。でも、言葉以上に強い意志を持った視線を私は感じていた。

「——気になる?」

わざとらしく胸を突き出して声をかけると、気付かれているとは思わなかったのか、慌てふためいた三対の瞳は行き場を失いあさっての方向を向いてしまう。

公園にたどり着くまでにかかせられた目一杯の汗で、夏服の白いブラウスはその下の肌と薄水色の下着をうっすら透けさせていた。

「いーよ。好きなだけ見ても」

やはり言葉に促されるように、視線が元の一点へとぎこちなく戻っていく。誰のものとも知れない、生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえた。

口にアイスを咥えたまま、私は両手で自らの乳房をすくい上げるように揉みしだくさまを彼らに見せつけた。大きく円を描くように、服の上からでも輪郭が歪んでいくのがわかってしまうほど。

「ふぅっ……ん」

意識しなくても切なげな吐息が唇から漏れてしまう。まあ、これは生理現象みたいなものだから。そう自分に言い訳する。目の前の小さな観客たちには、少し過剰なサービスだったようだけれど。

三人は口をぽかんと開けて、私の一挙手一投足にすっかり目を奪われていた。ズボン越しでも、全員の股間が硬く張り詰めているのが見てとれる。

胸元のボタンを外して、ブラに包まれた胸をさらけ出す。両手でカップをずり下ろすと、汗ばんだ脂肪の塊がふたつ、ぶるんと踊った。自分で言うのもなんだけれど、スタイルには、結構自信があって。

「すっげ、エロすぎ……」

子供たちの感嘆の溜息に気を良くしてしまったのか、私は更に彼らの目の前で痴態を披露し続けた。右手で乳首を直接こね回しながら、左手はスカートの脇へと向かっていく。音が上がらないくらい、ゆっくり、ゆっくりと焦らすようにファスナーを下ろした。スカートがふわりとプリーツを広げ、床に舞い落ちていった。

ブラウスの裾から覗くショーツは、やはり汗でぐっしょりと湿っている。スカートから二本の脚を抜ききって、ずい、と一歩、少年たちににじり寄った。屋根に日射しを遮られたこの秘密基地ではよくわからないけれど、きっと皆、顔を真っ赤にしているのだろう。おそらく、私も。

黒のハイソックスから太もも、裾をかきあげて脇腹、臍のすぼまりへと指を這わせていく。まるで糸に繋がれた操り人形のように、三人の視線はどこまでも指先を追いかけた。それがどうにも楽しくて、私は全身の愛撫を繰り返し子供たちの幼い欲望を煽った。


「あ……っ!」


唐突に、短い悲鳴が上がる。三人の中では一番背が低く大人しい眼鏡の少年。一瞬、私と目が合わさるが、すぐに気まずそうな顔をして俯いてしまった。

「なんだあ、またかよ」

「まだ何もしてないのに、おっかしーの」

仲間がからかいの言葉を投げる。彼はみるみる身を縮こまらせ、瞳の端には涙まで浮かんでいるように見えた。他のふたりが言うように、これと似た状況を、私たちは何度も経験していた。

「……また、出しちゃったの?」

意識して、柔らかい言葉で問いかけた。少年は震えながら小さく一度だけ頷く。

私は身を屈めて、彼の下腹部に顔を寄せた。抵抗する暇も与えず、ハーフパンツを引きずり下ろす。あらわになったボクサーブリーフをひっくり返すと、蒸れた汗と入り交じった『アレ』のにおいが、気が遠くなるほどに強く立ち上った。

「……いつ見ても、すごい量ね」

「ごっ、ごめんなさい」

少年は今にも泣き出しそうで、そして、彼の下着の上では自らが放った夥しい量の精液で黄白色の泉ができあがっていた。小舟のように浮かぶ半勃ちのペニスは色素の薄い包皮に包まれ、射精の余韻で小刻みに痙攣している。

「仕方ない、なあ——」

「ふぁっ!?」

私は手にした食べかけのアイスバーを彼の口に突っ込んだ。首を伸ばして、目の前の白濁溜まりに口を付ける。熱いゼリー状の粘液が唇の隙間から侵入してくる。

「ら、駄目……っ。そんな、汚い、」

「なに言ってんの。今までだってこうして綺麗にしてあげてたじゃない」

「れもぉ……」

弱々しい声だけの抵抗には耳を貸さず、私は唇をすぼませた。下品な音を立てて精液をすすり上げていく。汗を含んだ、塩気の強い苦味が舌の上に広がっていった。

水飲み場で家畜がのどを潤しているかのような、ひとが真似するには、どこか不自然な姿勢。周囲を取り囲むように座っているふたりも、固唾を飲んで私の口もとを見つめていた。

「アンタたちも。汚す前にさっさと脱いじゃいなさい」

一瞥して、頬に精液を溜めたままのくぐもった声で命じた。目の前の彼のように、触れもしないで射精してしまうなんてことはそうないだろうけど、念のため。

ふたりは言われるまま、下着ごとズボンを両手で引っ掴んで下ろした。解放された勃起ペニスたちが、勢いよく跳ね上がって天井を向いた。赤く腫れたそれぞれの先端は透明の先走り汁を浮かべている。

「みつ姉……あの、俺たちも……」

散々見せつけられて痺れを切らしたのか、ひとりがもどかしげに腰を揺らして許しを請う。

「……いーよ。好きなようにしても」

顔は精液シチューの中に突っ伏したまま、高く突き出したヒップを振って答えると、ふたりは我先にと私の身体に飛びついてきた。

重力に身を任せ、釣り鐘のように足れた胸を両手で鷲掴みにする少年。指と指の隙間から溢れ、はみ出た乳肉が彼の視覚を楽しませているようだ。もうひとりの彼は下半身へ。尻の割れ目、汗に浸ったショーツに鼻先を埋め必死ににおいを嗅いでいる。小学生のくせに、どうもマニアックな趣味に溺れてしまっているようで。

「んっ……ふぅ……んむぁ」

私も、あまりひとのことは言えなかった。眼前の精臭にすっかり頭をやられてしまっている。眉間の辺りがかあっとなって、思考にもやがかかってくる。うつろな瞳を漂わせながら、ブリーフを甘く噛み、染み込んだ精液の一滴までも逃すまいと口の中でしゃぶり尽くした。汗に濡れた前髪が、半勃ちのままの眼鏡の少年の亀頭をくすぐる。

「ふぃぁっ、ぁっ、みつ、ねぇっ」

先ほどあれだけ出したばかりだというのに、たったこれだけの刺激で少年のペニスはあっという間に硬さを取り戻してしまう。勃起してもたるんだ包皮は亀頭を半ばまで覆い隠したまま。それがどうしてか愛しく思えて、私は鈴口に軽く口付けた。

「ふぁぅんっ」

唇を割り開き、先端を口内に受け入れる。舌先を包皮と亀頭の間にねじ込んだ。

「っ、ふぅっ、ぁくぅ……」

恥垢、はさすがにないけれど、汗だけではない、いくらか不衛生な味が舌を痺れさせる。ぐるりと亀頭の周りを一周してから、私は一度口を離した。

雁首に留まる包皮を、唇で食む。肉茎に沿って、ハモニカのように、勢いに乗せて根元までスライドさせる。包皮が引き摺られ、つるん、と亀頭がその全身をさらけ出した。

「あふぁあぅっ!!」

女の子のような嬌声が頭の上から聞こえてくる。身ぐるみを剥がれた亀頭は真っ赤に充血していた。

私は改めて目の前のペニスと向き直り、ひと息に根元まで咥え込んだ。勃起しているとはいえ、まだまだ成長途中のそれは難なく口内にすべて収まり、上あごに亀頭の表面を擦らせた。

「ぁひっ」

喘ぎ声が肉棒を通じ、振動となって私の口腔粘膜を刺激する。反応を確かめながら、ゆっくりと首をピストンさせていった。

「んうぅっ……ふやぁ……」

少年が律儀に咥えたままのアイスは次第に溶けだし、チョコレートのしずくをこぼし始めた。ココア色の水玉模様がTシャツの胸元、裾、そして下腹部——まだ毛もろくに生え揃っていないペニスを彩っていく。私の口の中で、鈴口から絶えず溢れるカウパーに濃厚な甘味が混じる。これがなかなかどうして美味しくて。そういえば、塩スイーツなんてものが流行ったりしたっけ。そんなことを考えながら、私はとろけそうなほど熱いデザートを味わった。

「みつ、姉ぇっ……も、もぉ……らめ……っ」

本物のアイスのように、ぺろぺろと舌を出して裏筋を舐めていると、少年が切羽詰まった声を上げる。まさか、と思った。

「あっ、ひっ、ひゃああああっ!!」

ぷっくり膨らんだ亀頭の先が爆ぜ、粘ついた白濁をまき散らす。敏感な体質とはいえ、溜まっていたのだろうか。あまりにも早い二度目の射精は私の顔を精液のパックで覆いつくした。絶頂の悲鳴を上げた彼の小さな口からアイスバーが床に転がり落ちていく。

「……あーあ、もったいな」

「ごめ……なさい……」

謝罪も二度目。本当に気が弱い。『こっち』はこんなにも活きがいいのに。私は視線を落として問いかけた。

「まだ、できるわよね」

精を放って、再び包皮の中に隠れてしまった親指大の亀頭を片手でつまみ上げる。

「くぅんっ」

眼鏡の下の瞳が切なげな光を鈍く灯す。浮き上がった血管に指を這わせ、掌全体で陰茎をむにむにと揉みほぐす。陰嚢の付け根を優しく指圧してやると、ペニスはたちまち元気を取り戻した。

「大丈夫そうね。アンタたちも、そろそろ我慢の限界でしょ」

後ろを振り向いて、散々私のからだを弄くりまわしていたふたりにも声をかける。乳房の下と、尻肉の陰から小さな頭がひょこりと現れ、待ってましたと言わんばかりに強く頷いた。

これから始まることを想像したら、からだの芯がじゅんと熱くなった気がした。我慢が限界を迎えているのは、私のほうかもしれない。


四人分の衣服が床に散乱している。その中央で、全裸の私たちは寄り添うように肌を合わせていた。

「それじゃ、まずはこっち……入れるよ」

仰向けに寝そべる少年の腰の上に背を向ける形で跨がる。揺れる肉棒を掌で支えて、尻たぶの奥に隠されたすぼまりへあてがう。ゆっくり腰を下ろすと、フェラチオをしていた最中も指と舌で執拗にほぐされ続けたアヌスは、膣口から溢れ出た愛液を潤滑油に、抵抗らしい抵抗もなくその口を開け子供の獣欲を受け入れていった。

「ふっ……んく、ぅぅうん」

排泄がずっと続いているような、奇妙な感覚に私はいまだ慣れないでいる。根元までぴったりと直腸内に収め、鼻息を荒くしている彼に身を預けるように、上体を倒した。

「はく……ぁっ、みつ姉、すご……もう出そう」

「なに言ってんの。お尻でしたいって言ったのはアンタなんだから、しっかりしてよ」

背後で呻く尻フェチを鼓舞しながら、私は瞳を上げた。

「アンタはこっち、なのよね」

視線の先には、先ほどまで私の胸を責め立てていた少年。二の腕で双乳をきつく寄せ深い谷間を作って見せつけた。ふたつの丘の頂きでは、汗と涎にまみれた硬い突起が強く自己主張を続けている。

「う、うん」

「おいで」

いくらか緊張した面持ちで、彼は私の頭を跨いだ。脚を曲げ膝立ちになると、ペニスは胸の谷間の中心線に添い、やがてその柔らかな脂肪の塊に飲み込まれていった。彼の薄い尻が私の口を塞ぐ。

最後に残ったのは眼鏡の少年。視界を遮られてよく見えないけれど、私の下半身の目と鼻の先にいるのが気配で感じとれた。

彼を誘うように、大きく腿を広げた。がに股で、どうにもはしたない、下品な姿。自らのヴァギナに指を伸ばし、恥丘を思い切り左右に割り開く。なかに溜まっていた愛液がどろりとこぼれ落ちる。男性器を受け入れる準備は、とうに整っていた。

「ほら、早くしなさいよ」

尻の下からくぐもった声で呼びかける。少年は無言のまま、小さく深呼吸した。そして、意を決したように私の脚の付け根を押さえつけ、

「——ひぐっ!!」

全体重をかけて、男根を穴の中へと突き立てた。

「ふっ、んぅっ、あ、あひっ、あぁ……っ」

激しい水音をまき散らしながら、ただただ勢いに身を任せて抽送を繰り返す。普段は大人しいくせに、一度始めると力の加減なんてすっかり忘れてしまう。

彼につられて、尻と胸に肉棒を差し入れたふたりも腰を揺らし始めた。三方からめったやたらにからだを抉られ、摩擦で生じた熱が全身に広がっていく。

「みつ姉っ、みつ姉のっ、おし、りぃっ……!」

からだが浮かび上がってしまいそうなほどに、力強く肛門を突き上げるペニス。

「はっ、はぁっ、おっぱい……おっぱい柔らかくて気持ちいい……っ」

痛いほど乳首を引っ張り上げながら、谷間に何度も割って押し入ってくるペニス。

「っ、あっ、はぁぅ……ふぅぅっ」

無我夢中で腰を振り乱し、肉襞を掻き分けて内臓を蹂躙するペニスに私はみるみる酩酊していく。子宮口を貫通して、頭のてっぺんまで抜けていきそうなほどの無遠慮なピストンの連続。未成熟な子供の肉体とはいえ、有り余った体力の前に私のからだは玩具のようになす術もなく翻弄された。

「んぷっ、くぅ……ふはぁっ、あっ、ふぁああん……!」

ただでさえ暑い夏の真昼に、体温の高い子供たちと密着して犯され、高まる熱気に私の思考は溶けていった。自分と他人の境界があいまいになって、分泌される様々な体液で吸い付く三人の肉棒が、まるで自分のもののような気さえしてくる。彼らがもたらして、私が得る快楽。私がもたらして、彼らが得る快楽。そのどちらもを味わっているような錯覚。ふわふわとたゆたう意識とは裏腹に、性感ははっきりと、着実に昂っていく。

この奇妙な一体感を、子供たちもどこかで感じているようだった。尻たぶを押し潰し、乳房をもみくちゃに歪め、四肢が跳ね上がる。ばらばらに、好き勝手に私のからだを貪っていたはずが、気付けば三人、息の合ったリズムで私を飲み込もうとしている。私からは彼らの表情は窺えないけれど、私と同じ顔をしていることは、容易に想像ができてしまった。

「きゃふ、あんっ、あっ、ぁあ、はひっ……ぃ」

臨界点が近付いてくる。それは子供たちも同じようで、抽送のペースがぐんぐん早まっている。互いのスタッカートの利いた吐息に更に急かされて、私たちは高みへと上りつめていった。

「みつ姉、出るっ、もう出ちゃうっ」

「俺も……っ、出したい……みつ姉に、出したいっ」

「はぁ、くぅっ……みっ、みつ……みつ、き……お姉、ちゃ——」

うわ言のように掠れた声を漏らす三人に、私もうつろな笑顔で答えた。

「いーよ……っ、全部、受け止めて……上げるっ、から……ぁ」

私の返答を合図に、三本のペニスが一斉に突入を始める。根元まできつく押し込まれ、四人が最も『ひとつ』に近付いた瞬間、それらは弾けた。

「あ! あっ、ああああぁぁーっ!!」

直腸の更に奥へ、ふたつの乳房の付け根へ、子宮の中へ。からだの深部へ容赦なく熱い奔流を叩き付けられ、私は絶頂を迎えた。

「ふぅっ、ぁうっ、はぁぁっ、あっ、はっ」

長い射精。大量の精液が溢れだし、むせ返るような淫臭を放った。三人が欲望を吐き出しきって、ペニスを引き抜くころには、私のからだはすっかり精液に漬かってしまっていた。


揺れる視界の先に、三人の少年たちの頭が見えた。白濁にまみれ倒れている私を取り囲むように覗き込んでいる。

心配そうな顔をしてはいるが、その瞳の奥の真意は、隠しようもなく鈍く輝いていて。

「——言ったでしょ。アンタたちの好きなように、していいの」


日が暮れるまで、私は子供たちとからだを重ね続けた。


低い夕日が橙色の明かりを秘密基地の中へ差し入れる。私はひとり、子供たちを先に家に帰しぐったりと床に寝転んでいた。

体内に染み込みそうなほど注がれた精液は、ウェットティッシュをまるまる一袋開けてどうにか拭い取った。散らかった下着と制服を拾い集め、身につけて——そこで、力尽きてしまった。

足腰に力が入らない。ほとんどされるがままに身を預けていただけなのに。これが八月一杯、ほぼ毎日続くと思うと、私は少しだけ不安になって溜息を吐いた。しばらく休んで、動けるようになるのを待とう。そう考えていたときだった。

「お姉ちゃん」

小さな人影がひとつ、秘密基地の中に潜り込んできた。眼鏡をかけていて、大人しく、いつもどこか怯えているような、

睦樹

首だけ動かして、私は弟と瞳を合わせた。

「皆はどうしたの?」

「先に、帰った」

弟は私のかたわらに腰掛ける。

「……大丈夫なの?」

「平気。もうちょっとしたら歩けるようになるから」

強がりではなかった。実際、だいぶ回復してきていたし、こんな硬い床で寝続けていたら、余計にからだに負担がかかってしまいそうで。

わずかな沈黙の後、睦樹がゆっくりと言葉を紡ぎだした。

「ねえ、どうしてこんなことしてるの」

皮肉めいた口調で、私は聞き返す。

「あれだけ膣内に出しておいて、そういうこと聞くの?」

「だって……」

弟は口ごもる。本当に伝えたいことは、言葉にできない。それは私も同じだった。

「こういうこと、好きなの」

「さあ」

「彼氏とか、いないの」

「さてね」

「お金が欲しいなら、大人とすればいいんじゃないの」

「そうだねえ」

「僕らくらいの、子供が、好きなの」

「どうだか」


「……タケルくん、お姉ちゃんのことが好きなんだって」


再びの沈黙。夕日が沈み、辺りに夜が訪れ始める。

「——そう」

「お姉ちゃんは、どうなの」

真っ暗になってしまった秘密基地のなかでも、からだを重ね合わせたときと同じように、彼の表情を見てとれているような気がした。でも私は、気付かないふりをした。

「アンタたちはアイス一本で私を買って、私はアイス一本でからだを売った。それだけ」

ごまかし。これ以上の言及は認めない。そういう、意思表示。 

「……変なの」

睦樹は納得できていないようだった。でも、彼も気付いていないはずはなかった。私たちはそういう想いを、感情を、共有している。

きしむ骨肉を奮い立たせ、よろよろと私は立ち上がる。どうにか、歩けるだけの体力は戻ってきていた。

「さ、帰るよ。あんたが遅くなると、母さん心配するでしょ」

そう言って、手を伸ばす。姉弟仲良く手を繋いで、私たちは家路についた。

目次

このサイトについて

成人向けの小説を公開しています。18歳未満の方は見ちゃだめ。一部にアブノーマルな内容を含むものがあるので苦手な方はお気をつけください。また作中でおこなわれている行為はすべてファンタジーであり、現実で実際にやろうとすると警察や病院のお世話になってしまう可能性があります。真似しないでね。今日もおいしいおかずでありますように。

最新の記事

ブック

短編
一話完結の短編小説です。アブノーマルなものもあるので、それぞれのジャンルは『各話解説』を参照してください。

ノート

登録サイト様

iPhone用リンク

目次へ

奥付

制作/管理: 前略かしこ

Safari、Firefoxでの閲覧を推奨しています。IE6はごめんなさい。

更新情報をRSSフィードで配信しています。

Japanese version only